「ワーカープレースメントゲームの決定版! ナショナルエコノミーを4人でプレイしたぞー」
「すっごく楽しかったですねー。さすがはベストセラー1位作品」
ナショナルエコノミーとは
- 初期は手札2枚、労働員2枚。所持金5〜8(初手の人は5ドル。最後の順番の人は8ドル)
- スタートプレイヤーから順に行動を開始し、労働員をどこかの職場で働かすことができる
- 建物を建設したりしながらポイントを稼いでいき、最終的にポイントが一番高い人が勝ち
- 建物を建設するにはコストが必要(コスト3だと手札を3枚捨てる必要あり)
- 毎ターンごとに労働者の人数分の賃金を払わないといけない(これが本当に大変)
「ターンにいっぱい行動したいから労働者が欲しい。でも労働者を雇いすぎると賃金を払えなくなる……」
「労働者がいっぱい居ても良い職場がないと何もできないですよね。まずは職場を建設しないと……」
「でも職場を建設するにはカードが必要になるし。まずはカードの供給手段を得る建物を建設しないと……あれ?」
「どこかのタイミングで損覚悟の投資をしないと破産必至な難しいゲームですねー」
他には秀逸な要素として「家計」の概念がある。
みんなが得たりできるお金はみんなが賃金として提出して溜まる「家計」からのみ。
そのため「10ドルを家計から得る」というカードを使っても家計に5ドルしかなければ5ドルまでしか得られない。
「家計がバンバン減ってくからみんな経営が火の車になるよね」
「次のターンで10ドル得るぜ、と思ったら他プレイヤーに先に家計を奪われた時の辛さ!」
Good
- 駆け引きは非常に深いが、ルール自体は結構シンプル。この手のゲームにしてはインストールが短めで済むのも特徴
- 価値基準の軸が「手札の数」「賃金」「労働者」「建物」と多いため本当に試行錯誤が楽しい
- 幾つかのコンボになるカードが楽しい。農業系統でたくさん集めたら「消費物一つにつき3点を得る」とか、「手札の上限数が増える」や「労働員の上限が増える」とかのカードもなんかのコンボに使えそう
- カードを引く時のワクワク感。かなりの計算が必要になるゲームだがランダム要素も充実していて楽しい
- 他プレイヤーとの駆け引き。特にスタートプレイヤーの取り合いは激戦
- プレイに慣れた人がやっても倒産しかねない硬派な難易度
- マジで経営者の気持ちが味わえる。自転車操業の胃がキリキリする感じを味わえる
- 1人プレイも可能
- 持ち運びが楽
「ドミニオンのように自分のデッキ構築と向き合うゲームぽく見えるけど、実際には良い職場の取り合いだったりで大変!」
「妨害の効果があるカードはないのに、妨害行動はいくらでもできるという秀逸なバランスですよね」
Bad
- 1ゲーム30~45分と書いてあるが、実際には悩ましいことが多すぎて1時間くらいかかる。みんな「悩むー」を連呼して中々行動できない
- 4人がベストなバランスになっている。1〜4人で遊べるが4人だとずば抜けて楽しいので人数の自由はきかないかも
- 緊張しすぎてハラハラする。倒産すると「経営の才能がない」と思われるようで凹む
- インストールが楽とは書いたけれど、それでも間違いなく頭を使うゲームなので人を選ぶかもしれない
(特に初めは建物の多さに辟易する人がいそう。お年寄りには勧めにくかなぁ……)
総評
「超楽しいのでまたプレイしたいけど、4人集めるのが大変だー」
「次は農業作戦で行こう、とか次は工場作戦で行こう、とか次は法律事務所作戦で行こう、とか色々な思いが出てきますよね」
「まあ、結局は手札と手番次第なんだけどね」
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